古川登志夫の著作 |
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■【古川登志夫戯曲集 第一巻 麒麟】 (¥3000. 税別/演劇雑誌「テアトロ」のカモミール・刊) 古川登志夫・作/演出で、新宿シアターアプルなどで上演した表題作「麒麟」を含む、「セラピスト」/「東京海亀伝説・純愛篇」の三作品を収録。 《現実と理想、と言ってあまりにもありふれた図式に過ぎれば、存在と不在と言い換えてもいい……現(うつつ)にある世界のゆがみに絶えず不快を抱いている。…………古川登志夫の心の底には世界という物への確固とした信念がある。それが舞台にきらりとかがやく瞬間、僕らはそこにまぎれもない彼独自の世界をみるのだ。(演劇評論家・江原吉博氏 本書、帯説より)》 |
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■【古川登志夫戯曲集 第二巻 天馬】 (¥3000. 税別/演劇雑誌「テアトロ」のカモミール・刊) 古川登志夫・作/演出で、新宿シアターアプルでなどで上演した表題作「天馬」を含む、「テレスコープ~彷徨篇~」、「怪盗三日月丸」の三作品を収録。 《古川氏の<青年>のような初々しい好奇心、先入見に惑わされない価値観、柔軟な発想は、本書中の三作を見れば、歴然としている。氏の作品における<シャレ><ダジャレ>の乱射は、その卓抜で奇想天外な劇的シチュエーションとともに、反権威、反合理主義の作者の特性の現れであるはずだ。(映画評論家・浦崎浩實氏 本書、帯説より)》 |
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■【古川登志夫戯曲集 第三巻 テレスコープ】 (¥3000. 税別/演劇雑誌「テアトロ」のカモミール・刊) 古川登志夫・作/演出で、新宿紀伊國屋サザンシアターで上演した表題作「テレスコープ」を含む、「サイロの砦」、「東京海亀伝説~幻の少女篇~」の三作を収録。 |
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■古川登志夫エッセイ集 【劇薬処方箋】 (\2000(税別/演劇雑誌「テアトロ」のカモミール社・刊) 《ホイジンガによると、「遊び」は演劇の原点。栃木県の農家に生まれた子供は、子分を引き連れて芝居まがいの遊びに熱中する。子供時代のありふれた日常だが、炯眼の主がいた。人生の節目ごとに登場する恩師や友人は、天の配剤と言えるだろう。多忙の果ての結論は、己の傲岸さに気づいたことだという。著者はただ一所懸命に走り続けてきたという印象なのだが、「図らずも僕自身の罪を暴き出すことになった」と自省する。それはこの半生を神の計画によるものと感じた著者の、謙虚さによる。この本は演劇という毒薬の処方箋を渡された男の、過去を見つめてさらなる見果てぬ夢への旅立ちの書なのだろう。(演劇評論家、元読売新聞社編集員:北川登園氏書評。演劇雑誌:テアトロ掲載より)》 |
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■【しーちゃんの船出】 古川登志夫・作の、男女二人によるラジオドラマ/2016年8月に文化放送【青山二丁目劇場】で放送。)出演は、主人公の牧野(ルポライター)を古川登志夫自身が、相手役のホームレスの老婆を三輪勝枝が演じた。このラジオドラマは古川登志夫が、文化放送ロビーに掛けられていた、吉田照美さんの描かれた「宙船」とタイトルされた油絵にインスパイアされて書いた。また、主人公の牧野というキャラクターは青木ヶ原樹海やホームレスの先入ルポルタージュで知られる、実在するルポライター・村田らむ氏がモデルである |
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■【聖獣伝説・銀獅子】 古川登志夫・作の朗読劇。/2020年2月に青二塾40期生の卒塾公演として、古川登志夫の演出で上演された。)古川登志夫第一戯曲集に収録された「麒麟」は2時間の舞台劇だが、古川が 青二塾東京校・塾長に就任した初年度=2019年4月入塾の第40期生の卒塾公演用に、40分の朗読劇として大幅改訂し、2020年2月に品川の六行会ホールで上演された> |
古川登志夫の戯曲(上演した全70作より自薦の26作) | ||||||
シリーズ名 | NO. | 作品タイトル | 上演時間 | 出演者数 | 初 演 | 劇 場 |
聖獣伝説シリーズ |
1 | 聖獣伝説・麒麟(キリン) | 2時間 | 30人 | 1991.11 | シアターアプル |
2 | 聖獣伝説・天馬(ペガサス) | 2時間 | 30人 | 1993.07 | シアターアプル | |
海亀伝説シリーズ |
3 | 東京海亀伝説・純愛篇 | 1時間15分 | 1994.07 | アトリエ | |
4 | 東京海亀伝説・望郷篇 | 1時間15分 | 1985.09 | アトリエ | ||
5 | 東京海亀伝説・波濤篇 | 1時間15分 | 1986.04 | ジアンジアン | ||
6 | 東京海亀伝説・幻の少女篇 | 1時間15分 | 12人 | 1990.06 | 銀座小劇場 | |
7 | 東京海亀伝説・天空篇 | 1時間15分 | 14人 | 1991.06 | アトリエ | |
テレスコープシリーズ |
8 | テレスコープ・青春篇 | 2時間 | 30人 | 1981.12 | シアターアプル |
9 | テレスコープ・彷徨篇 | 1時間15分 | 1994.03 | アトリエ | ||
10 | テレスコープ・飛翔篇 | 1時間15分 | 1982.12 | アトリエ | ||
11 | テレスコープ・神州篇 | 1時間15分 | 1988.01 | アトリエ | ||
12 | テレスコープ・月光篇 | 1時間15分 | 1992.03 | アトリエ | ||
13 | テレスコープ・畢竟篇 | 1時間15分 | 1995.03 | アトリエ | ||
14 | テレスコープ・無宿篇 | 2時間 | 25人 | 2003.02 | 紀伊國屋サザンシアター | |
怪盗シリーズ |
15 | 怪盗青鞜異聞 | 2時間 | 1980.07 | 名古屋市公会堂 | |
16 | 怪盗豚芋虫仮面 | 1時間15分 | 1992.07 | アトリエ | ||
17 | 怪盗三日月丸 | 1時間15分 | 1994.11 | アトリエ | ||
18 | 怪盗黄金丸 | 1時間15分 | 1996.11 | アトリエ | ||
19 | 怪盗コブラ仮面 | 1時間15分 | 1997.10 | アトリエ | ||
バンドシリーズ |
20 | THERAPIST | 2時間 | 30人 | 1987.01 | シアターアプル |
21 | ALFALFA | 1時間15分 | 1990.11 | アトリエ | ||
22 | CHIPS | 1時間15分 | 1992.07 | アトリエ | ||
23 | SCRAP | 1時間15分 | 1996.04 | アトリエ | ||
24 | REVENGE | 1時間15分 | 2000.04 | アトリエ | ||
学園シリーズ | 25 | サイロの砦 | 1時間15分 | 1999.11 | アトリエ | |
おばあちゃんシリーズ | 26 | おばあちゃん達の船出 | 1時間15分 | 2001.03 | アトリエ |
上記26作の上演記録 | |||
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NO1.【聖獣伝説・麒麟(きりん)】 |
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●あらすじ |
■不気味な怪人達によって、全てが石で出来た巨大な石の国に拉致された縞馬(しまうま)は、同様に拉致監禁されていた多くの仲間達から戦争の始まりを知らされる。大量虐殺される前に脱出するため、監獄で知り合った黒豹(くろひょう)と意気投合した縞馬は、幾度となく脱走を企てるが……動物社会と人間社会が逆転した奇想天外なドラマ。 |
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●解説 |
■「麒麟」は、劇団青杜(せいとう)が、古川登志夫 作・演出で、新宿シアターアプルで、初演、再演、再々演と繰り返し上演した青杜の十八番。古川の代表作の一つ。他に、1992年に「東京女子医大大学病院演劇サークル」によって、同医大「マルチパーパス」で、又、2002年、2003年と2年連続、兵庫県「三木市演劇セミナー」で、更に2018年「大阪芸大短期大学部メディア芸術学科舞台コース」によって上演されている。以下のデータは劇団青杜(せいとう)再々演(2000年)の記録に依る。 |
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●上演年 |
初演1991年/再演1992年/再々演2000年 |
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●上演団体 |
劇団青杜/兵庫県三木市演劇セミナー/東京女子医大演劇部 |
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●劇場 |
新宿シアターアプル |
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●上演時間 |
2時間(一幕目1時間/2幕目1時間) |
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●登場人物 |
30人 |
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●スタッフ |
■作・演出 古川登志夫/舞台監督 岡島哲也/照明 日高舞台照明/美術 宮原修一/音響S・E・G/振付 翠千種/音楽 吉田 哲・岡部公甫/写真 宅島正二 |
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●キャスト |
■柿沼紫乃/古川登志夫/宮川佳大/飯田かおり/大須賀亮/伊藤功/堀部和裕/夏村久司/石津倫/黒光正和/高橋季枝/下地貴穂 他(客演)翠千種/長畑由美 |
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■左:初演1991年 古川登志夫・作、演出【聖獣伝説・麒麟】新宿シアターアプル。巨大なピル群を前に立ちすくむ動物達。 ●右:再演2000年 古川登志夫 作・演出【聖獣伝説・麒麟】新宿シアターアプル。猿の花子役(柿沼紫乃) |
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NO.2「聖獣伝説・天馬(ペガサス)」 |
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●あらすじ |
■不死の象徴と言われる幻の聖獣ペガサスを悪霊達の呪縛から解き放つ為、神々の王ゼウスは、勇敢なるパルナッソスの戦士達を召し出し、オリンポスに送りこむ。だが過酷な荒野のバトルフィールドには何者かが放った屈強なウイルスコマンド達が待ち伏せていた。最後まで生き残った女戦士ナオミはとパウロの二人は、世にもおぞましき悪霊の頭と対決する事になる。ボスキャラの正体はあろうことか……… |
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●解説 |
■「天馬」は、劇団青杜(せいとう)が、古川登志夫 作・演出で、新宿シアターアプルで初演、再演されたした青杜の古川の代表作の一つ。以下のデータは劇団青杜(せいとう)再演(1995年)の記録に依る。 |
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●上演年 |
初演1993年/再演1995年 |
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●上演団体 |
劇団青杜 |
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●劇場 |
新宿シアターアプル |
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●上演時間 |
2時間(一幕目1時間/2幕目1時間) |
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●登場人物 |
30人 |
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●スタッフ |
■作・演出 古川登志夫/舞台監督 近田佳明/照明 日高舞台照明/美術 宮原修一/音響S・E・G/振り付け 翠千種/写真 宅島正二 |
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●キャスト |
■柿沼紫乃/古川登志夫/高木優佳/宮川佳大/杉村和哉/森田智子/山崎瞳/大須賀亮/飯田かおり 他(客演)翠千種/長畑由美/塚田三喜夫/早見淳平 |
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■左:初演1991年 古川登志夫 作・演出【聖獣伝説・天馬】新宿シアターアプル。天馬奪還に向かう7人の戦士達。 ●右:再演1995年 古川登志夫 作・演出【聖獣伝説・天馬】新宿シアターアプル。クライマックス、自分の分身と戦うことになる女戦士ナオミ(柿沼紫乃) |
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NO.3「東京海亀伝説~純愛篇~」 |
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●あらすじ |
■憧れの放送作家を目指し長野から上京した海野は、新宿百人町の一風変わったオンボロアパート「海亀荘」の一室を借り、シナリオライター養成講座に通い始めるが、そこで海亀の産卵を観て育ったという鹿児島県指宿出身の男、亀山と知り合い、奇妙な同居生活が始まる。恋、殺人、そして意外な結末……… |
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●解説 |
■劇団青杜(せいとう)では度々上演されている上演時間1時間15分の小品。人種のるつぼ、新宿百人町のオンボロアパート「海亀荘」の住人達のドラマ、東京海亀伝説シリーズ、全5作のうちの第一作目。以下は劇団青杜(せいとう)再々演(1994年)の公演記録に依る。 |
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●上演年 |
初演1982年/再演1986年/再々演1994年 |
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●上演団体 |
劇団青杜 |
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●劇場 |
アトリエ |
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●上演時間 |
1時間20分 |
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●登場人物 |
10人 |
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●スタッフ |
作 古川登志夫 演出 高木優佳 |
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●キャスト | 柿沼紫乃/宮川佳大/高木優佳/杉村和哉 他 |
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■再々演1994年 アトリエ公演 左:亀山・役(杉村和哉)と海野・役(宮川佳大) ●左:亀山・役(杉村和哉)と寿子・役(柿沼紫乃)。 |
NO.4「東京海亀伝説~望郷篇~」 |
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●あらすじ |
■東京新宿百人町ンボロアパート「海亀荘」の屋根裏部屋に、すし詰め状態で暮らす7人のフィリピン人女性ショーダンサー達。ボロ儲けが出来ると日本の悪徳プロモーターに誘われ来日した彼女達は、劣悪な条件下で過酷な労働を強いられる。そんなある日、たまたまたった一人部屋に残っていたフィリピン人の少女「セイユー」は、アパートの管理人の息子にレイプされ、そのショックからアパートに火を放ってしまう……… |
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●解説 |
■女性達には、彼女達が演じる屋上の子供向けのヒーローショーの会場であるデパートの名前(セイユー、セイブ、ミツコシ、オダキュー、タカシマヤなど)が付けられているという趣向。主人公セイユー・役の柿沼紫乃は、フィリピン人女性達のイントネーションを体得するために、国際通りの俗称を持つ大久保通り界隈の飲食店に入り浸り、そこで働く外国人女性を観察した。 |
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●上演年 |
初演1985年/再演1988年 |
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●上演団体 |
劇団青杜 |
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●劇場 |
アトリエ |
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●上演時間 |
1時間20分 |
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●登場人物 |
11人(男3、女8人) |
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●スタッフ |
作 古川登志夫 演出 松尾銀三 |
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●キャスト | ■柿沼紫乃/古川登志夫/竹内正男/松尾銀三/山岡規恵/てるたまみ/高戸靖広/高木優佳/平松陽子 他 |
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■再演1988年 アトリエ公演 左:大家の息子・役(古川登志夫) ●右:主人公セイユー・役(柿沼紫乃) |
NO5.「東京海亀伝説~波濤篇~」 |
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●あらすじ |
■新宿百人町のオンボロアパート「海亀荘」に同居する画家の海野光太郎と奇妙な友人亀山安康。亀の甲羅のハリボテを作ったり、勝手に部屋の壁や襖に奇妙な絵を描いたり、アパートの外壁に逆巻く大波まで描いてしまう海野だが、アパートの女管理人鶴子は、何故かそんな海野が憎めない。ある日、画商と名乗る男がやってくるが、その男の正体は刑事だった… |
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●解説 |
■体の不自由な人は身体障害者などではない。一つの個性なのだという思いから、施設でリハビリを続ける子供達を支援する、人のいい世間知らずの画家を通して、差別という問題に真っ向から取り組んだ作品。テレビでは決して出来ない直情的な描写に、上演時、賛否両論あった。弱者という言葉の嫌いな僕は、そう主張する事で逆にその事を強調してしまうのではと、二律背反を恐れながらもあえて上演した、想い出深い作品。ゲストにホリプロの大石吾朗さんを迎えました。 |
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●上演年 |
1986年 |
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●上演団体 |
劇団青杜 |
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●劇場 |
渋谷ジァンジァン/アトリエ同時上演 |
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●上演時間 |
1時間30分 |
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●登場人物 |
10人 |
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●スタッフ |
作・古川登志夫/演出・竹内正男 |
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●キャスト |
■古川登志夫/秋本晴美/伊藤智佳子/酒井信恵/大本美紀/太田由美子/木村深雪/川原美塵子/原 佳恵/柿沼紫乃/越川純子/吉田古奈美/加藤唯/海老原敏恵他/(客演)大石吾朗 |
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■左:左から:刑事・役 大石吾朗/海野・役 古川登志夫 ●右:海野・役 古川登志夫 |
NO.6 「東京海亀伝説~幻の少女篇~」 |
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●あらすじ |
■大阪で風俗営業の経営に失敗した亀山は、都会の孤独な人間に話し相手を提供する「デリバリーパートナーサービス」なる真面目?な人材派遣業を思いつき東京に進出する。新宿百人町のオンボロアパート海亀荘の一室を有限会社「海亀商事」の事務所に定め、スタッフとパートナーをスカウトし営業を開始する。ドル箱のパートナー嬢「早苗」を得て好調の滑り出し、の筈だったが…… |
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●解説 |
■海亀伝説シリーズ5作の内の一作。作者自身はシリーズ中、もっとも好きな作品。以下のデータは最新版「銀座小劇場公演」に依る。 |
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●上演年 |
1990年/1997年/2002年 |
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●上演団体 |
劇団青杜 |
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●劇場 |
銀座小劇場 |
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●上演時間 |
1時間10分 |
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●登場人物 |
12人 |
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●スタッフ |
作・演出 古川登志夫/照明 日高勝彦/舞台美術 宮原修一/音響効果SEG齋藤英士 |
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●キャスト | 柿沼紫乃/宮川佳大/飯田かおり/大須賀 亮/黒光正和/志子田憲一/荒亜紀子 他 |
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■再々演 2002年 銀座小劇場 左:左から、オミネ・ 役 荒亜紀子/早苗・役 柿沼紫乃/ジャン ボ・役 神田賢一 ●右:左から、早苗・役 柿沼紫乃/亀山・役 黒光正和 |
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NO.7 「東京海亀伝説~天空篇~」 |
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●あらすじ |
■新宿百人町のオンボロアパート海亀荘の一室に夜な夜な集まる5人の男達。彼らはUFOの存在を信じ、宇宙人と接触すべく奇妙な儀式を繰り返していた。他の住人達から怒りの声が上るが、人のいいアパートの大家・鶴子は、彼らのリーダー海野を気に入り、見て見ぬふり。実は一人娘・寿子を海野に嫁がせようと目論むのだが…… |
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●解説 |
■海亀伝説シリーズ5作の内の1作。奇想天外なシチュエーションで、ついに宇宙にまで飛び出した海亀荘の住人達。劇団青杜(せいとう)で一度上演された時には作者である古川登志夫自身が、主人公・海野を演じた。重低音で客席を振るわせたりUFOから望む宇宙空間を動かしたり、仕掛けのディテールにこだわりまくった。ラストはフランス映画のごとくFINの文字が浮かび上がる。 |
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●上演年 |
1991年 |
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●上演団体 |
劇団青杜 |
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●劇場 |
アトリエ |
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●上演時間 |
1時間15分 |
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●登場人物 |
14人 |
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●スタッフ |
作・演出 古川登志夫 |
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●キャスト | 古川登志夫/柿沼紫乃 他 |
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■左:UFO研究会のリーダー、海野高太郎・役 古川登志夫。 ●右:エンディングは、窓から地球を望む宇宙船 内部。 |
NO.8 「テレスコープ~青春篇~」 |
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●あらすじ |
■若者の街・原宿を舞台に二つの対立するレディース不良グループ「ブラディーマリー団」と「ブラックローズ団」。そしてその二つのグループを陰で操るトニーと呼ばれる男。ある日マリー団のメンバーの一人、美子が何者かに殺害されるが…… |
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●解説 |
■テレスコープシリーズは全7作に及ぶ古川の代表作であるが、とりわけ青春篇はそれらの原点とも言うべき作品。音楽に森雪之丞さん、岩本正樹さんの二人を迎え、再演ではさらに加藤謙一さん、西村智博さんも加わって四人。20曲以上のナンバーに2バンドでミュージカル仕立て。カルメン・マキさんのボーカルがオープニングをいきなり盛り上げる。初演の演出は柴田秀勝さん。主役の美子・役は初演、再演ともTARAKO。トニー・役は初演、再演共に古川登志夫で、主題歌の「ROCK’54」は古川のソロアルバム(キング)に収録されている。 |
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●上演年 |
1983年/1985年 |
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●上演団体 |
劇団青杜 |
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●劇場 |
新橋ヤクルトホール(83年)/新宿シアターアプル(85年) |
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●上演時間 |
2時間10分 |
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●登場人物 |
30人 |
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●スタッフ |
■(初演)作・古川登志夫/演出・柴田秀勝/舞台美術・孫福剛久/照明・木島恭/音楽・森雪之丞 岩本正樹/PA・野村昌之/振り付け・三浦亨/衣装デザイン・山田容弘/演奏・テレスコープバンド/宣伝美術・小泉吉宏/大道具・野沢舞台/舞台監督・武川喜俊/ (再演)作・古川登志夫/演出・竹内正男/アートプロデューサー・根本研二/舞台美術・生田哲司/音楽・森雪之丞 岩本正樹 加藤謙一 西村智博 RUST/照明・日高勝彦/PA・新城敬朗/振り付け・三浦亨/衣装デザイン・山田容弘/宣伝美術・小泉吉宏/写真・宅島正二/演奏・テレスコープバンド/大道具・未来企画/舞台監督・宮原修一 |
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●キャスト |
■(初演)古川登志夫/亜希はるみ/伊藤智佳子/船戸健行/酒井信恵/大本美紀/坂本美緒子/川村久美子/中村大樹/川原微塵子/木村深雪/原佳恵/柿沼紫乃/(客演)TARAKO/藤田淑子/鳳芳野/野村信次/金丸淳一/大塚智子/(声)嶋俊介 (再演)古川登志夫/亜希はるみ/伊藤智佳子/酒井信恵/大本美紀/中村大樹/川原微塵子/木村深雪/原佳恵/柿沼紫乃/(客演)カルメン・マキ/大石吾朗/TARAKO/(声)嶋俊介 |
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■(左:初演1983年 新橋ヤクルトホール 左から美子・役 TARAKO/清子・役 藤田淑子/塵子・役 鳳芳野 ●右:再演)1985年 新宿シアターアプル 左からマキ・役 カルメン・マキ/右:刑事・役 大石吾朗 |
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NO.9 「テレスコープ~彷徨篇~」 |
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●あらすじ |
■処女作「完全自殺アイテム」がベストセラーとなり喜んだのもつかの間、相次ぐ読者の自殺に、マスコミのバッシングを受けノイローゼになった作家・葉洞(はうろ)は、親友以上の親友、経炉(へてろ)の反対を押し切り、自著に記した「アイテム7」を自らに適用し自殺を図ろうとする。だが |
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●解説 |
■7作品あるテレスコープシリーズの中で、最初に小劇場用に書き下ろした作品。主人公の経炉(へてろ)と葉洞(はうろ)は、キリスト者ペテロとパウロをもじったもの。互いに反発しあう二人だが実は同一人物の表と裏という仕掛け。 |
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●上演年 |
1994年/1998年 |
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●上演団体 |
劇団青杜 |
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●劇場 |
アトリエ |
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●上演時間 |
1時間10分 |
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●登場人物 |
9人(男4人、女5人) |
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●スタッフ |
作・演出 古川登志夫 |
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●キャスト | 古川登志夫/柿沼紫乃/高木優佳/杉村和哉他 |
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■再演 1994年3月 アトリエ 左から:葉洞(はうろ)役・宮川佳大)と 経炉(へてろ)役・古川登志夫) ■左: 狭間一家の5女・役(柿沼紫乃)に翻弄される経炉と葉洞 |
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NO.10「テレスコープ~飛翔篇~」 |
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●あらすじ |
■カタナとあだ名される若者が、スビード狂のバイク仲間と共に、日本列島縦断ツーリングの旅に出る。北へ!北へ!北へ!……一見暴走族の様な彼らだが、あたま(リーダー)のカタナは、実は過激思想集団の手先として、思想家の青田刈りを目的に暗躍する若者だった。 |
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●解説 |
■古川登志夫が学生時代に傾倒した高橋和巳の作品「散華」と「飛翔」に材を得た小品。 |
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●上演年 |
1982年 |
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●上演団体 |
劇団青杜 |
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●劇場 |
アトリエ |
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●上演時間 |
1時間15分 |
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●登場人物 |
25人 |
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●スタッフ |
作・演出 古川登志夫 |
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●キャスト | 亜希はるみ、伊藤智佳子、柿沼紫乃ほか |
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■暴走族のグループは渡り鳥達と共に北へ、北へと走り続ける。 ●幻の渡り鳩の群れも、一網打尽となることも知らず、ラストシーンへとひたすらに飛翔し続ける。 |
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NO.11 「テレスコープ~神州篇~」 |
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●あらすじ |
■若者の街・原宿。事件に巻き込まれ殺害された少女・美子は、天国で神より再び命を与えられ、地上に戻されるが…… |
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●上演年 |
1988年1月~6月 (週一回、半年間のロングラン公演) |
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●上演団体 |
劇団青杜 |
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●劇場 |
アトリエ |
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●上演時間 |
1時間10分 |
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●登場人物 |
8人 |
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●スタッフ |
作・演出 古川登志夫 |
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●キャスト | ■古川登志夫/秋本晴美/山岡規恵/松尾銀三/浅津茉希/柿沼紫乃/高戸靖広/林延年/高木優佳・他 |
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■左:左からトニー・役(古川登志夫)に聖書をプレゼントする美子・役の(柿沼紫乃) ●トニーの為にテレスコープを売る主人公・美子(柿沼紫乃) |
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NO.12 「テレスコープ~月光篇~」 |
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●あらすじ |
■大金を強奪し山中に逃げ込んだ男二人は、キャンプファイヤーを囲む不思議なハイカーの一団と遭遇する。 |
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●上演年 |
1993年 |
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●上演団体 |
劇団青杜 |
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●劇場 |
アトリエ |
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●上演時間 |
1時間10分 |
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●登場人物 |
10人 |
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●スタッフ |
作・演出 古川登志夫 |
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●キャスト | 古川登志夫/柿沼紫乃/林延年/立花 仁/他 |
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■左:左から経炉・役 林延年/中:トニー・役 古川登志夫/右:美子役 柿沼紫乃 ●右:森の中で怪人達に襲われる経炉(へてろ) |
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NO.13 「テレスコープ~畢竟篇~」 |
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●あらすじ |
■追っ手は何者なのか、なぜ自分たちは逃走しているのか?北海道の山中に迷い込んで経炉(へてろ)と葉洞(はうろ)は、山中に建てられたドーム型の奇妙な廃屋にたどり着くが、次々と不条理な事態が二人に襲いかかる。そしてついに神と悪魔の対決の場にまで立ち会うことに… |
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●解説 |
■テレスコープシリーズ全7作に登場する赤いテレスコープという小道具。シリーズ最終回の畢竟篇では、ついにその謎が解き明かされる。 |
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●上演年 |
1995年 |
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●上演団体 |
劇団青杜 |
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●劇場 |
アトリエ |
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●上演時間 |
1時間10分 |
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●登場人物 |
8人(男4人/女4人) |
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●スタッフ |
作・古川登志夫/演出・高木優佳 |
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●キャスト | 古川登志夫/柿沼紫乃他 |
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■左:左から悪魔・役 高木優佳/右:天使・役 柿沼紫乃 ●右:テレスコープシリーズ全作品に登場する主人公 美子・役 柿沼紫乃 |
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NO.14 「テレスコープ~無宿篇~」 |
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●あらすじ |
■路上生活者が吹き溜まる大都会の公園。ダンボールハウスに寝起きし、自由の国が見えるというインチキ望遠鏡を商う露天商のトニーは、ある日、公園の片隅で、一風変わった家出少女、ヨシコと出会う。今夜寝るところがないと訴えるヨシコ。人のいいトニーに家出少女を放っておける筈もなく、結局少女はテント村に住みつくことになるが……… |
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●解説 |
■テレスコープシリーズ最新作(七作目)。一度殺された家出少女が、天国で神と出会い、もう一度生きることを許され、地上へと戻されるという基本コンセプトは今回も。本作でもテレスコープは重要な小道具として登場。神は人間に何を求めておられるのか?………この作品でも「人間性の復権」という主題に挑む。 |
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●上演年 |
2003年 |
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●上演団体 |
劇団青杜 |
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●劇場 |
紀伊國屋サザンシアター |
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●上演時間 |
2時間 |
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●登場人物 |
25人 |
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●スタッフ |
■作・演出 古川登志夫/舞台監督 今井聰/照明 日高勝彦/美術 宮原修一/音響S・E・G 齋藤英士/振り付け 翠千種 /マジック ダーク広和/音楽 吉田 哲・森雪之丞/写真 宅島正二 |
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●キャスト |
■柿沼紫乃/古川登志夫/宮川佳大/飯田かおり/大須賀 亮/黒光正和/志子田憲一/高橋季枝/石津 倫/潮真紀子/荒 亜紀子/向輝久/大山利明/相山正和/佐藤克生/三宅淳一 (客演)翠千種/宗田千恵子/島敏光/ダーク広和/立川談之助/渡辺美香/KANAN |
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■左: クライマックス、自主企画のフ ェスタを実行に移し、驚喜乱舞するホームレス達。 ●右:左から 主人公ヨシコ・役 柿沼紫乃/ホームレスのトニーこと、ルポライターの牧野・役 古川登志夫。 |
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NO.15 「怪盗青鞜異聞」(かいとうせいとういぶん) |
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●あらすじ |
■世上を騒がす盗賊団。犯行現場には捜査当局をあざ笑うかのように、決まって青い靴下が残されていた。実は盗賊団の正体は、ショツピングバッグレディーと言われるホームレスの老婆達の救済に乗り出した5人の女達だった。だがその活動は間もなく破綻する。苦慮する彼女たちの心情を察した老婆達のリーダー、綾小路さゆりは「明日のことは明日自身が思い煩えばいいさ」と、神との約束の地カナンを目指して、老婆達を引き連れ、元の気楽なホームレス生活へと戻っていくが…… |
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●解説 |
■女達のリーダー・ライチョウに秋本晴美、ライチョウの右腕・ポリコに多岐川まり子(客演)老婆達のリーダー・綾小路さゆりに千葉茂(客演)という異色のキャスティング。 |
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●上演年 |
1980年~1983年 |
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●上演団体 |
劇団青杜 |
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●劇場 |
自由劇場/壁装館ホール/名古屋市公会堂/労音会館 |
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●上演時間 |
2時間 |
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●登場人物 |
30人 |
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●スタッフ |
作・演出 古川登志夫 照明/木島恭 |
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●キャスト | 秋本晴美/古川登志夫/柿沼紫乃/多岐川まりこ 客演・千葉茂 他 |
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■左:ボランティアでホームレスの老婆達ばかりを集めて面倒をみる女・通称ライチョウ(亜希はるみ)だが、その真の姿は…………。 ●ホームレス老婆達のリーダー的存在・綾小路さゆり(千葉茂)は、老婆達を引き連れ、神との約束の地・カナンに向かう…… |
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NO.16 「怪盗豚芋虫仮面」 |
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●あらすじ |
■過酷な視聴率競争の中で、実写の子供番組「怪盗豚芋虫仮面」は低迷していた。そんなさなか、コンビニ強盗事件が勃発するが、犯人はなんと、ヒーロー、豚芋虫仮面そのままのコスチュームに身を包んでいた。その日を境に頻発するコンビニ強盗事件。その全てが豚芋虫仮面の仕業だった。視聴率は鰻登りとなるが… |
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●解説 |
■子供番組制作現場に材をとったこの芝居は、熾烈な視聴率合戦と果てしなき欲望に翻弄される人間の我欲を重ね合わせ、空しい「人生勝ち負け論」から、豊かな「人生価値観論」への移行を示唆します。現実とドラマが並行場面で描かれる。 |
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●上演年 |
1992年 |
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●上演団体 |
劇団青杜 |
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●劇場 |
アトリエ |
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●上演時間 |
1時間15分 |
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●登場人物 |
16人(男9人、女7人) |
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●スタッフ |
作・演出 古川登志夫 /振り付け・翠 千種 /写真・宅島正二 |
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●キャスト | 古川登志夫/柿沼紫乃/山口結他 |
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■左:正義のヒーロー怪盗「豚芋虫仮面」が被る仮面。 ●右:ドラマの中でヒロインのアンモナイト・役 柿沼紫乃 |
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NO.17 「怪盗三日月丸」 | |||
●あらすじ |
■大学の法学部に学び、共に将来女弁護士になる事を誓い合う、夏子、夏美、夏恵の仲良し三人組は、キャンパス生活最後の夏休みを返上し、卒論と就職活動に明けくれていた。共に名前に夏の人一文字が入っていることがキッカケで親しくなった三人は、毎年夏休み伊豆高原に在る夏子の父の別荘で過ごしいてきたが、今年ばかりはそう呑気にしていられなかった。プールで泳ぐ事も、海水浴に出かけることもなく過ぎてしまった夏を惜しむ夏子は、マンションの一室にゴムボートを持ち込み、チューブのCDを流し、作り物の夏を満喫しようとするが…… |
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●解説 |
■冤罪と死刑存廃論という重いテーマを軽いタッチで描けないものかと考え、主人公の法学生・夏子に、陽気な二人組のおんな友達と、出前コントの二人のコメディアンを絡ませてみた。 |
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●上演年 |
1994年/1999年 |
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●上演団体 |
劇団青杜 |
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●劇場 |
アトリエ |
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●上演時間 |
時間 分 |
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●登場人物 |
11人(男6人、女5人) |
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●スタッフ |
作・演出 古川登志夫 |
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●キャスト | 古川登志夫/柿沼紫乃/宮川佳大/高木優佳/飯田かおり/他 |
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■左:左から:三日月丸・役(古川登志夫)と夏子(柿沼紫乃) ●右:出前コントの一人庄司・役(宮川佳大)と、相棒の鶴田・役(杉村和哉) |
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NO.18 「怪盗黄金丸」 |
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●あらすじ |
■青木ケ原樹海で惨殺された過激派逃亡犯に興味を抱いたルポライター和泉は、その男の過去を探るべく、精力的な取材活動を開始した。単身青木ケ原樹海に潜入し、男が潜伏していた穴蔵を発見する。 |
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●解説 |
■小劇場公演用に書き下ろした作品で、怪盗シリーズの一つ。舞台上に枯れ葉を敷き詰め、枯れ葉を降らし、奈落へと通じるアトリエの構造を利用して、穴蔵に見立てたりと凝ってセット。追っ手の殺人集団(かつての同志達)のボスは女優が演じると面白い。 |
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●上演年 |
1997年 |
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●上演団体 |
劇団青杜 |
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●劇場 |
アトリエ |
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●上演時間 |
1時間15分 |
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●登場人物 |
22人 |
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●スタッフ |
作・演出 古川登志夫 |
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●キャスト |
古川登志夫/柿沼紫乃/宮川佳大/飯田かおり/杉村和哉/高木優香/他 |
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■左:ある思想犯が、公安の追跡を逃れ樹海に潜伏しているとの情報を得たルポライターの和泉(古川登志夫)は、その思想犯に関するルポルタージュを纏めるべく、樹海に潜入し、そのアジトを突き止めた…………。 ●右:だがそこで。かつて過激派グループで池水と同志だったカギ爪の手を持つ女・坂巻(高木優佳)と遭遇する。後に「怪盗黄金丸」と改題された作品。 |
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NO.19 「怪盗コブラ仮面」 |
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●あらすじ |
■社員が全員女性というユニークな経営戦略で業績を上げる新興のパチンコメーカー「フィーバーコーポレーション」のチェーン店が、相次いで売上金強盗の被害にあう。そして決まって犯行現場に残される「怪盗コブラ仮面」の文字。ゴルゴタ7(セブン)の異名を持つ敏腕刑事の都(みやこ)は巧妙に仕組まれた事件の謎を解き明かし真犯人をあぶり出すが……実は劇中劇だったというドンデンが待っている。 |
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●解説 |
■景品売買、暴力団との癒着、主婦のパチンコ症候群など、諸問題を孕みつつも三十兆円産業と言われるパチンコ業界。現代人のストレスを緩和するのか増幅するのか…業界の次なる戦略は? |
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●上演年 |
1996年 |
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●上演団体 |
劇団青杜 |
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●劇場 |
アトリエ |
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●上演時間 |
1時間15分 |
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●登場人物 |
21人(女11人/男10人) |
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●スタッフ |
作・演出 古川登志夫 |
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●キャスト | 古川登志夫/柿沼紫乃/宮川佳大/飯田かおり/金田沙織 他 |
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■左:パチンコ業界で業績アップを続ける新興遊具メーカー・フィーバーコーポレーションの社員は全員若き女性だった。 ●右:左からサブリーダーのカオル(高木優佳)/リーダーユカリ(柿沼紫乃)。 |
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NO.20「THERAPIST(セラピスト)」 |
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●あらすじ |
■(上演時間:2時間/登場人物:30人)隔離加療中の多くの精神病患者をかかえる「東京メンタルホスピタルセンター」に、ある日、記憶喪失の少女Aが入院してくる。少女の手に握られた古びたヴァイオリン。少女は医師達を前に、突然、メンデルスゾーンのヴァイオリンコンチェルを弾き始める…… |
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●解説 |
■初演、再演、再演、再々演(アトリエ版、ジアンジアン版、シアターアフプル版)………と少しずつ改訂しながら五演しているほど、自作の中で、もっとも好きな作品。以下のデータは1999年、シアターアプルで上演された劇団青杜(せいとう)公演の記録に依る。 |
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●上演年 |
初演1983年/再演1987年/再々演1991年/再々々演1998年 |
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●上演団体 |
劇団青杜(せいとう) |
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●劇場 |
新宿シアターアプル |
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●登場人物 |
30人 |
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●スタッフ |
■制作 島敏光/作・古川登志夫/ 演出 高木優佳/舞台監督 近田佳明/照明 日高舞台照明/美術 宮原修一/音響S・E・G/振り付け 翠千種 /マジック ダーク広和/音楽 岡部公甫/写真 宅島正二 |
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●キャスト |
■柿沼紫乃/古川登志夫/宮川佳大/飯田かおり/杉村和哉/大須賀亮/茂木真澄/高梨恵美 他/(客演)翠千種/須田税/吉澤忠男/和智碧/立川談之助/ダーク広和 |
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■左:左から 主人公マルチャン先生・役(古川登志夫)と 右:少女A・役(柿沼紫乃) ●右:ラストシーン。中央 少女A・役(柿沼紫乃) |
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NO.21 「ALFALFA」 |
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●あらすじ |
■コスプレをさせ、一時の夢を体験させるユニークな娯楽施設「夢追い人」には、折からのコスプレブームに乗り繁盛していた。経営者の鮫島春樹は、かつて人気ロツクバンドのリーダーだったがコカインに手を出し転落の末に始めた商売だったが、そんなある日、客として、かつて鮫島のファンだった早見夢子がやってくる。 |
●解説 |
■食卓に供される直前に、ちょっとだけ光をあてられるアルファルファという野菜を、浮き沈みの激しい芸能界、ひいては人生になぞらえてタイトルを付けている。ウスクダラ役の林延年は当時のパンフに「夢を見続けて頑張っている時が一番いい時なのかもしれない」とコメント |
●上演年 |
1990年 |
●上演団体 |
劇団青杜 |
●劇場 |
アトリエ |
●上演時間 |
1時間10分 |
●登場人物 |
8人(男4人/女4人) |
●スタッフ |
作・演出 古川登志夫 |
●キャスト | 古川登志夫/柿沼紫乃 他 |
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■左:経営者の鮫島(古川登志夫)と客待ちの間ゴジラになりたい夢を持つためにやって来た早見夢子(柿沼紫乃)。実は覚まさせるのが夢であり、その夢を実現するためにやってきた。) ■右:左から 鮫島(古川登志夫) ウスクダラ(林延年) |
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NO.22 「CHIPS」 |
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●あらすじ |
■新宿の裏通りに何年も工事中のビルがあり、実際にホームレスの住処となっていたいうニュースに材を得た喜劇。危機一髪、売防法の現行犯逮捕を免れたポン引き五郎とオカマのうさぎちゃんは、新宿歌舞伎町外れの工事現場に逃げ込んだが、そこは焦げ付き物件として、2年も工事中止のまま放置されていた。そしてそこはそこは浮浪者の二人組、ジョーブラザーズ(あしたのジョーとあさってのジョー)の住処となっていた…… |
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●解説 |
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●上演年 |
1993年 |
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●上演団体 |
劇団青杜 |
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●劇場 |
アトリエ |
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●上演時間 |
1時間10分 |
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●登場人物 |
人 |
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●スタッフ |
作・演出 古川登志夫 |
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●キャスト | 古川登志夫/柿沼紫乃・他 |
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■左:工事現場の新しい住人となった流しの平戸(古川登志夫)は、実は麻薬取締官だった。 ●右:工事現場の住人達でバンドを組むことになったが……………左:スカパン恵里子(岸本和子)/右:平戸(古川登志夫) |
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NO.23 「SCRAP」 |
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●あらすじ |
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●解説 |
■ある時期アニメ界のあるエリアを嵐の如く席巻し消えていった某声優バンドの、あるメンバーの後日談という作り。古川がボーカル&ギターで参加していた声優バンド「SLAP STICK」がモデルとなっている。 |
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●上演年 |
1996年 |
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●上演団体 |
劇団青杜 |
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●劇場 |
アトリエ |
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●上演時間 |
1時間10分 |
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●登場人物 |
10人 |
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●スタッフ |
作・古川登志夫/演出・高木優佳 |
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●キャスト | 古川登志夫/柿沼紫乃/飯田かおり 他 |
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■左:ラストシーン 古川登志夫もメンバーだった、実在した声優バンド「SLAP STICK」をモデルに、バンド名を「SCRAP」とし、古川自身が書き下ろした。 ●右:女子高生時代、「SCRAP」の熱烈なファンだった主人公・愛(飯田かおり)(柿沼紫乃とWキャスト)はw…………バンド解散後の後日談。 |
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NO.24 「REVENGE」 | |||
●あらすじ |
■軽井沢の別荘地内で、若い女の自殺体が発見された。ライブハウスの人気ボーカリストマリーの死に疑問を抱いた長野県警軽井沢署捜査一課の新米女刑事・桜本は、上司の宇津木、同僚の小野寺と共に、ホトケの身辺の洗い出しを開始し、他殺であることを突きマリーの隠された過去を暴いていく。巧みなアリバイ工作、果たして真犯人は…… |
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●解説 |
■兄を自殺に追いやった女を殺害する弟をあぶり出していく刑事物テレビドラマの様な内容だが、アトリエ用に書き下ろした芝居の中では、好きな作品。 |
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●上演年 |
2000年 |
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●上演団体 |
劇団青杜 |
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●劇場 |
アトリエ |
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●上演時間 |
1時間10分 |
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●登場人物 |
人 |
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●スタッフ |
作・演出 古川登志夫 |
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●キャスト | 柿沼紫乃/飯田かおり/宮川佳大/大須賀亮 他 |
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■左:歌手のマリー(飯田かおり)は、軽井沢の別荘地で、ルシファー(悪魔)によって樅の木に掛けられ殺害される。 ●右:右から ベテラン刑事・宇津木(宮川佳大)と、新米女刑事・桜本(柿沼紫乃)は、その事件に疑問を抱き、再検証を始めるが… |
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NO.25「サイロの砦」 |
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●あらすじ |
■(上演時間:1時間15分/登場人物:30人)眠りから覚めた6人の男女。そこは出口の無い円筒形の建物の中だった。日常から非日常への唐突な移行。ラビリンスに迷い込んだのか?それとも………見えざる敵に怯える6人は、某私立高校の教師達だった。犯人は?目的は?謎、困惑、猜疑、恐怖!やがて一人一人の罪を暴く天の声が……… |
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●解説 |
■主人公の6人の教師達と、6人の高校生達を、同一の俳優が小道具一つの早替りで演じるという演出。今、荒廃する教育の現場に求められるものは何か? |
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●上演年 |
2000年 |
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●上演団体 |
劇団青杜 |
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●劇場 |
アトリエ |
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●上演時間 |
1時間10分 |
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●登場人物 |
人 |
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●スタッフ |
作・演出 古川登志夫 |
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●キャスト | 柿沼紫乃/宮川佳大/飯田かおり/古川登志夫/大須賀亮/石津倫ほか |
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■左:卒業式の夜、カラオケボックスで気勢を上げる高校教師達。 ●左:牧野(古川登志夫)と、レイジョー(柿沼紫乃)の冒頭の出会いのシーン。 |
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NO.26 「おばあちゃん達の船出」 |
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●あらすじ |
■ルポライターの牧野は都会のど真ん中にある巨大な公園の片隅で、一人のホームレスのおばあちゃんと出会う。うるさく話しかけてくる老婆に閉口する牧野だが、やがて冷え切った自分の心が氷解していくのを感じ、おあちゃんの話に耳を傾ける様になる。「船が海からフワッと浮いて、天に昇っていくのを見たのよ」牧野はアルツハイマーだとばかり思っていたおばあちゃんの語るその不思議な話が事実ではないかと思い始める…… |
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●解説 |
■2003年に紀伊国屋サザンシアターで上演された「テレスコープ~無宿編~」や、2016年8月に文化放送【青山二丁目劇場】で放送された「しーちゃんの船出」の下地となった作品。 |
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●上演年 |
2001年 |
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●上演団体 |
劇団青杜 |
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●劇場 |
アトリエ |
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●上演時間 |
1時間10分 |
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●登場人物 |
男7人/女6人 |
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●スタッフ |
作・演出 古川登志夫 |
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●キャスト | 古川登志夫/柿沼紫乃/宮川佳大/飯田かおり/大須賀 亮/石津 倫/高橋季枝/黒光正和/他 |
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■左:段ボールの船に住むホームレスの静子(柿沼紫乃)は、公園で会ったルポライターの牧野(古川登志夫)に昔話を語り始めた… ●右:静子と共にホームレスのおばあちゃん達の救済事業を目論む左から友子(石津 倫)と安子(飯田かおり)。 |
これまでに舞台化された古川登志夫の戯曲 |
■これまでに舞台化された古川登志夫の戯曲は、古川登志夫主宰の劇団青杜(せいとう)のほか、別世界カンパニー/兵庫県三木市演劇セミナー/名古屋シアターアーツ/東京女子医科大学演劇部/所沢中央高校演劇部/所沢東高校演劇部などにより、延べ、約80公演、500ステージほどが上演されています。 |
演劇雑誌 月刊「テアトロ」に 「テレスコープ」全幕掲載 |
■新宿「サザンシアター」において、古川登志夫・作/演出で上演された「テレスコープ」が、総合演劇雑誌「テアトロ」の2003年4月号に全幕掲載。 |
上記26作の上演をご希望の方は……… |
■古川登志夫戯曲集「第一巻」・「第二巻」・「第三巻」(カモミール社・既刊)に収録されている9作品を含む、上記自選26作については、メール(ix@topio.jp)でお問い合わせ下さい。 |
古川登志夫戯曲の主題……「創造論に根ざした人間性の復権」 |
■拙作戯曲に一貫した主題は、2003年に新宿「紀伊國屋サザンシアター」で上演した「劇団青杜(せいとう)」第24回公演「テレスコープ」の公演パンフレットに記した、以下の「作・演出の言葉」に要約されます。 『私は常に「人間性」というものについての私の考えを、観客の皆さんに伝えたいと願ってきました。そもそも「人間性」とは何か? まず「創造論」と「進化論」が双璧とされる、人類出現の理(ことわり)から考察してみます。神が人類を創造したとする「創造論」の方を採れば、【人間には、完全なる神が、ご自身に似せて創られたが故の「善(よ)き性質」が備わっていた】ということになるのでしょう。そしてそれこそが「人間性」であり「神性」に似た善き性質ではなかろうか、と考えます。 しかし神により「善(よ)き性質」付与され、創造された筈の人類の祖、アダムとイヴは、エデンの園で悪魔の誘惑に遭い、自らの創造主である神との約束を破り、禁断の木の実を口にし、神の怒りをかい、園を追放されます。 かくして、自らDNAの中に神性と対局にある「悪しき性質=原罪」取り込んでしまった人類は、その後も極めて独善的な合理主義の道をつき進み、ついに高度な科学文明を築き上げ今日に至った。と、まずは人類の歴史をネガティヴに捉えてみます。 一方で、人類の「善(よ)き性質」への回帰を忍耐強く待たれる神は、罪に対する罰を与える一方で、逃れの道(人類の罪に対するキリストに依る贖罪=十字架上の死と復活)も備えて下さっていた……人類に悔い改めの機会を与えたのである。神は「今後、人類が、「善と悪=悪魔と神」のどちらの性質と親しむのか、その選択を、人類自身に委ねた」のである。 そして、これこそが大切なことなのですが「人類とは私であり、人類(私)は、本来の人間性を復権すべき、と考え始めるのです。つまり万物の霊長などという、人類を全宇宙の最高位に置く、これまでのヒューマニズム的人間性を疑ってみます。求めるべきは、頭上に「神性」を戴(いただ)く、少なくとも「亜」(二番目)の存在としての、謙(へりくだ)りの人間性ではないか、と。 全能なる神が、ご自身に似せて創られた人類が、そこまで愚かであろうか?という疑念と、全ては神のご計画の中にあるという確信に突き動かされた結果としての「創造論に根ざした人間性の復権」への強い希求が私の劇作の原動力なのです』。 |
古川登志夫のエッセー | |
連載エッセー『劇薬処方箋』 月刊テアトロ(カモミール社) (後に単行本として出版) | |
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■声優・古川登志夫の演劇的自伝エッセーとして演劇雑誌月刊「テアトロ」に6ヶ月間連載。生い立ち、演劇との出会い、声優になるまで、そして声優仲間で結成したバンド「SLAPSTICK」のことなどを綴った。 |
連載エッセー『カイ想録』 月刊ガンダムエース(角川書店) | |
■2007年6月号~2008年5月号まで1年間の連載。「機動戦士Zガンダム」でカイ・シデンの声を担当た声優の立場から、カイに対する思い入れや「デイアフタートゥモロー~カイ・シデンのレポートより~」(ことぶきつかさ・角川書店)の事などを綴った。 |
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連載エッセー『しもつけ随想』 日刊紙 下野新聞 | |
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栃木県の地方紙「下野新聞」に月一で、5ヶ月間、全5回の連載エッセー。 |
連載エッセー『日曜論壇』 日刊紙 下野新聞 | |
栃木県の地方紙「下野新聞」に月一で、5ヶ月間、全6回の連載エッセー。 | |
連載エッセー『金魚の独り言』 月刊フィッシングプレス | |
13年間150回の長期連載。 | |
連載エッセー『糸電話』 月刊OUT(みのり書房)」 | |
4年半40回にわたる長期連載エッセー。 | |
連載エッセー『声優志望者の皆さんへ』 俳優・タレント養成ガイド (カモミール社) | |
毎年末に刊行される演劇雑誌「テアトロ」のカモミールの「タレント養成ガイドに寄稿。」 | |
単発エッセー『朗読劇について』 | |
「日本劇作家協会」会報 「ト書き」に単発エッセー掲載。日本劇作家協会会報「ト書き」に、近年盛んに上演されるようになった朗読劇、又、 | |
リーディングドラマなどに関するエッセー。 | |
連載エッセー『WINDY CITY』 古川登志夫FC・会誌「TOPIO NEWS」に連載 | |
旅好きなため、世界各地を巡った紀行エッセー。 | |
聞き書きエッセー『私が生きた刻(とき)』全18回 日刊紙 下野新聞 | |
2019年、栃木県の地方紙「下野新聞」に週一回の掲載で全18回の連載。(インタビュアー、記事共に下野新聞社の山崎記者) | |